気付いて!!知っておきたい猫の病気10
について書いていこうと思います。
愛猫には健康でいつまでもいてほしいものですが、
もし病気になってしまったとき早く気づいてあげられるように
10の病気の知っておきたいポイントをまとめてみました。
愛猫にこんな症状が見られたら早めに動物病院を受診しましょう!
①猫風邪
猫ウイルス性鼻器官炎
猫カリシウイルス感染症
猫クラミジア症
- くしゃみ、鼻水が出る
- 目ヤニ、涙が出る
- 鼻が詰まって呼吸がしにくくなる
- よだれが出る
- 食欲が落ちる
- 口の中が赤くなる
鼻水、くしゃみ、目やになど飼い主が気づきやすい症状が出ます。
免疫力が低い子猫やシニア猫がかかりやすく、1匹が発症すると複数飼いの猫ちゃんたちが感染することもあります。
(2)皮膚炎
アレルギー
疥癬
皮膚糸状菌症
心因性脱毛
- 体をかゆがる
- 皮膚に赤み、発疹、かさぶたがある
- 部分的に脱毛している
- 特定の場所をずっと舐めている
猫同士の接触で感染する皮膚糸状菌症(猫カビ)や疥癬(ダニ)
ノミに刺されて起こるノミアレルギーなどがあります。
野外や複数の猫がいる環境から迎えた猫ちゃんはすでに感染している可能性があるので注意!
またストレスで気持ちを落ち着かせる為に特定の部位を過剰に舐めて脱毛や炎症が起きる心因性脱毛などもあります。
3中耳炎・外耳炎
細菌
耳ダニ
真菌感染症
- 黒い耳垢が出る
- 耳をかゆがる
- 耳から液体や膿が出る
- 頭をしきりに振る
- 耳垢がたくさん出る
- 耳から異臭がする
- 触られるの嫌がる
耳の中に細菌やダニ、真菌(カビ)が感染する他にアレルギーで炎症が起こることもあります。
炎症が鼓膜の内側で起こると中耳炎
外側で起こると外耳炎といいます。重症化すると鼓膜が破れて顔面麻痺や斜頸などの症状が出ることもあるようです。
猫風邪にかかると鼻からの感染で中耳炎になりやすいので注意が必要です。
また反り耳のアメリカンカールや折れ耳のスコティッシュフォールドも通気性が悪いので外耳炎が悪化しやすい傾向があるようです。
④口内炎・歯周病
- 口の中が赤い
- よだれが出る
- 口が臭い
- 歯が抜ける
- フードを食べると痛くて鳴く・こぼす
- フードを食べない
口内炎は舌や歯茎、口内の粘膜に炎症が起こる病気です。
歯周病は歯茎や歯の根元に炎症が起こる病気です。
歯磨きの習慣がない猫ちゃんや口の中のチェックをしていないと気づけず重症化してしまう場合も…
3歳以上の8割は口内トラブルを抱えているといると言われているので歯磨きや歯石の除去、定期的なチェックが必要です。
⑤下部尿路疾患
膀胱炎
尿石症
尿道閉塞
- おしっこが赤っぽい
- トイレ以外の場所でおしっこをする
- おしっこが少しずつしか出ない
- おしっこが出ない
- 何度もトイレに行く
下部尿路疾患とは猫のかかりやすい膀胱や尿道の病気の総称です。
膀胱炎になるとトイレに行く回数が増え血尿が出たりします。
尿中に結石が出来てしまう尿石症もなりやすく
結石が尿道に詰まると尿道閉塞を起こし、尿毒症になり1日で命を落としてしまうこともあるので
おしっこをしていない時は緊急で受診してください。
飲水量が少ないと尿が濃くなり結石ができやすくなるため
水の飲める場所が複数あると良い。
⑥甲状腺機能亢進症
- 食欲が増す
- 体重が減る
- 水をたくさん飲みおしっこの量が増える
- 毛艶が悪くなる
- 瞳孔が開く
- 下痢・嘔吐
- 活発に動き回る
- よく鳴く・夜鳴きをする
- 攻撃的な行動をするようになった
甲状腺機能亢進症とは甲状腺から出るホルモンが過剰に分泌される病気で
代謝が以上に活発になるため元気そうに見えてしまいがちです。
代謝がよくなることでたくさん食べても吸収された栄養が追い付かず瘦せてしまいます。
心臓の動きを早めてしまうため最終的に心不全になってしまうのでこうした病気がある事を知っておいてください。
⑦慢性肝炎
- おしっこの量が増える
- おしっこの色が薄くなり匂いがしなくなる
- 食欲がなくなる
- 体重の減少
- 黄疸(白目の部分、歯ぐき、皮膚の黄変)
- 下痢や嘔吐
慢性肝炎とは肝臓に長期的に炎症が生じている状態を言います。
肝臓は解毒、ビタミンやホルモンの生成、炭水化物、脂質、タンパク質の合成や分解
消化酵素の生成など数百の役割を担っているので
この部分が不調に陥ると様々な臓器までもが機能不全に陥ってしまいます。
慢性肝炎の原因は普段の食生活によるものが圧倒的に多いようです。
⑧慢性腎臓病
- おしっこの量が増える
- 体重減少
- 食欲がなくなる
- 嘔吐
- たくさんの水を飲む
- おしっこの色が薄くなり匂いがしなくなる
- 口臭が強くなる
- 夜鳴き
- 貧血
慢性腎臓病は腎臓の組織が数か月~数年にかけて徐々に壊れていき機能が低下する病気です。
放置すると重度な腎機能不全や尿毒症を起こし、命に関わる状態になってしまう病気です。
一度壊れた腎臓は再生しないため残念ながら完治しない病気なので
なるべく早い段階で気づくために定期的な健康診断で血液検査と尿検査を受けることを心がけましょう。
⑨便秘
- 2日以上ウンチが出ていない
- トイレに何回も行っている
- 力んでいるのにウンチが出ない
- ウンチが硬くてコロコロしている
水分不足や毛繕いで飲み込んでしまった毛、誤飲などによってウンチが硬くなり
スムーズな排便が出来ない状態を便秘といいます。
猫はキレイ好きなためトイレが汚れていると排便を我慢して便秘や腎臓病になることもあるので
トイレはこまめに掃除をしてあげきれいな状態を保ちましょう。
シニア猫や持病のある猫、肥満の猫が便秘になりやすい。
または引っ越しや、大きな音、工事などのストレスにより自律神経が乱れると腸の動きが鈍り便秘になる場合もあります。
便秘を放置すると溜まったウンチで腸が伸びきってしまい、悪化すると人が指でかき出さなければ排泄できなかったり
伸びた腸を手術で切り取らなくてはならないなんて事も!
猫の便秘は人より深刻なので早めに動物病院に相談しましょう。
⑩ガン
- 元気がない
- 食欲がない
- 体重が減る
- 下痢・嘔吐
- 腫れ・しこり・できものが出来ている
- 脱毛
ガンには様々な種類がありあらゆる部分に出来る可能性があります。
顔周りや背中側など撫でやすい部分に出来ている場合早期に気づくこともありますが
体内やおなか側に出来たガンは進行するまで気づけない事が多いです。
ガンの中でも猫に多いのは血液のガンであるリンパ腫
皮膚や内臓に出来る肥満細胞腫などがあります。
猫免疫不全ウイルスや猫白血病ウイルスに感染してる猫はリンパ腫の発生率が高いようです。
早期発見するために
猫は病気を隠す生き物。
痛みや辛さで愛猫に我慢させないために早期発見の為に出来ることを紹介します。
⭕毎日健康チェックをしましょう!
耳・・・匂い、汚れ、傷などがないか
目・・・充血、目やに、涙、左右の眼の感じに違いはないか
口・・・口臭、歯垢、歯ぐきの色をチェック
鼻と息・・・鼻水、くしゃみ、咳、呼吸は正常か
体・・・おなかが膨らんでないか、しこりはないか、触られるのを嫌がらないか
皮膚・・・体臭、フケ、湿疹、ノミやダニがいないか、皮膚の色をチェック
飲食・・・食べない、吐く、水をたくさん飲んだりしてないか
排泄・・・便秘、おしっこの量と色、トイレの頻度
遊びの様子に気になるところがないかなどよく観察してください。
寝てばかりで動かない時も我慢しているのかも!
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⭕少しでもおかしい、気になるところがある場合は動物病院に相談してみましょう!
気になったことを相談や指導を受けたりなどをしていると早期発見につながることがあるかもしれません。
結果何もなかったとしてもかなり具合が悪くなってから行くよりは
日ごろからこまめに相談し獣医師さんと信頼関係を築いておくと安心です。
⭕定期的に健康診断を受けましょう!
よく観察していても気づけない病気もあります。
健康診断の頻度は成猫で年に1回
ある程度の年齢になったら半年に1回
高齢になると年に3回程度が理想と言われています。
猫の健康状態によっても変わってくるのでかかりつけの獣医師さんに相談してみましょう。
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